主要作品集・出版物リスト

■ 作品集(Art Books / Picture Collections)

①藤井千秋 作品集
・『絵本名画館 乙女のファンタジア 藤井千秋 藤田ミラノ』平凡社〈別冊太陽〉|1986年4月25日。
NCID BN0136763X
千秋初の画集。同時期に活躍した藤田ミラノさんとの合体画集です。

・『よみがえれ!叙情画 美少女の伝説』やなせたかし(監修)、サンリオ|1986年6月25日。
ISBN 4387860650
千秋以外に竹久夢二・高畠華宵、蕗谷虹児、加藤まさを・中原淳一など叙情画の流れを紹介しています。やなせたかしさんが監修をしました。

・『夢みる昭和の乙女たち: 抒情画家、藤井千秋の世界』藤井千秋|2001年
小学館 ISBN-10: 4096812943
千秋単独の初めての画集です。巻末には、千秋の絵ハガキやカードの附録が付いています。千秋のファンであった吉永小百合さんのエッセイも収録されています。

・『藤井千秋 爽やかに清らかに。エレガントな叙情世界』松本育子編|2014年
河出書房新社|ISBN-10 ‏ : ‎ 4309750095
刈谷市美術館での千秋展を記念して出版された単独画集です。丁寧に千秋の軌跡を取り上げています。巻末には千秋の作品のリストが載っています。千秋と自宅を訪れた吉永小百合さんの写真も収録されています。

②絵本
・講談社の世界絵童話全集3『バラ色の雲 シンデレラ姫』|1963年 講談社
千秋はシンデレラ姫の挿絵を描きました。22枚もの挿絵がある豪華版です。

・小学館の絵本『アンデルセン童話集』|1967年 小学館
千秋は表紙絵とおやゆびひめの挿絵を描いています。

・小学館の絵本『アンデルセンの名作』|1969年 小学館
千秋は表紙絵とにんぎょひめの挿絵を担当しています。

・世界の童話22『アンデルセンの絵話』|1969年 小学館
千秋は表紙絵とにんぎょひめの挿絵を担当しました。アンデルセンの名作のにんぎょひめとは数枚絵が異なります。17枚もの挿絵があります。

③ 関連書籍
・『乙女のロマンス手帖』堀江あき子編|2003年 河出書房新社
昭和20年から30年代の少女雑誌が取り上げられています。千秋は『少女の友』に描いたイラストやスタイル画が収められています。

・『少女の友 創刊100周年記念号』 遠藤寛子・内田静枝監修|2009年 実業之日本社
初期から中期の少女の友について取り上げられている記念号です。千秋が活躍したのは後期ですが略年譜リストに千秋も載っています。

・『乙女のふろく ―明治 大正 昭和の少女雑誌』村崎修三|2015年 青幻社
附録は当時の乙女を魅了しました。千秋の附録も多数載っています。

・『もう一度読みたい少女小説の世界』|2018年 双葉社スーパームック
若草物語や赤毛のアンなど少女小説を挿絵と主要なシーンで再現しています。千秋の絵としては若草物語の「べスの肖像」が取り上げられています。

・『セーラー服と女学生 100年ずっと愛された、その秘密』内田静枝監修|2018年 河出書房新書
弥生美術館で開かれた「セーラー服と女学生展」に合わせて出版されました。

  『女学生の友』に描いた表紙絵が展示されました。

・『少女漫画の世界 原画´(ダッシュ)10年の軌跡 竹宮恵子監修|2011年
京都精華大学国際マンガ研究センター・京都国際マンガミュージアム
原画と変わらない精密複製画である原画。京都マンガミュージアムでは何度も原画´展が開かれています。千秋の作品も原画´化されています。

・『昭和回顧 想い出の少女雑誌物語』村崎修三 2018年 熊本出版文化会館

・『もうひとつの原画 原画´(ダッシュ)20年の軌跡』2024年 竹宮恵子監修
京都精華大学 国際マンガ研究センター 京都国際マンガミュージアム
原画化した千秋の作品が載っています。千秋の原画´は海外の原画´展にも出展されています。

◎関連雑誌
・『月刊 詩とメルヘン 昭和60年(1985年)11月号』 やなせたかし監修 

特集・甦れ!抒情画の心 / 最後の叙情画家 藤井千秋 サンリオ
千秋が亡くなったすぐ後にやなせさんが千秋の自宅を訪れて、この特集が組まれました。最後の叙情画家と言われるようになった所以だと思います。

・『月刊 詩とメルヘン 昭和61年(1986年)4月号』 やなせたかし監修 

特集・時代のアイドルよ何処へー夢二・華宵・淳一・千秋
挿絵から少女マンガにいたる経過がわかります。

1. 藤井千秋作品集(1970年代刊)

藤井千秋の代表作を中心にまとめた初期の作品集。
少女誌で描かれた挿絵や、物語性の高い原画が多数収録されている。
柔らかい色彩と透明感ある少女像の世界が広く知られるようになった一冊。


2. 藤井千秋 少女画集(1980年代刊)

少女画をテーマにまとめた画集。
外国の街角やドレススタイルの少女、可憐な物語挿絵など、藤井千秋の代名詞ともいえる画風が凝縮されている。
ファンの間では“幻の画集”と呼ばれることも。


3. 昭和少女画の世界(共著)

昭和期の少女画家を特集した画集に、藤井千秋作品が多数掲載。
当時の少女文化、装丁、雑誌イラストとともに作品が紹介されており、歴史的文脈の中で藤井千秋の位置づけを確認できる内容。


4. 原画展図録(各展覧会)

近年開催された展示会の図録でも藤井千秋作品が収録されている。

例:
「少女マンガと挿絵の世界」図録
「昭和レトロ展」図録
「藤井千秋作品展(兵庫県書写の里・美術工芸館 2023)」図録

展示作品の写真、解説、制作背景など貴重な情報がまとめられている。


■ 書籍・児童文学(Illustrations in Books)

藤井千秋は主に 挿絵画家として多数の児童書・少女小説を担当。
Web上で確認できる確定情報をリスト化します。

1. 童話・物語シリーズの挿絵

  • 『白雪姫』シリーズ挿絵
  • 『シンデレラ』挿絵
  • 『赤ずきん』挿絵
  • 『にんぎょひめ』挿絵
  • 『おやゆびひめ』挿絵
  • 『こびとのくつや』挿絵

※当時の児童文庫・学習書・付録など多数。
書誌の多くは昭和期のため図書館・古書店に所蔵されていることが多い。


2. 少女小説の挿絵(1950〜1960年代)

少女誌連載の小説挿絵を多く担当した。
代表的な媒体:

  • 『少女クラブ』
  • 『少女ブック』
  • 『少女フレンド』
  • 『なかよし』

上記の雑誌に掲載された外国文学の翻案物語、オリジナルの短編小説の挿絵を数多く制作している。


■ 雑誌・付録・表紙

藤井千秋は、昭和期の少女文化を象徴する 雑誌付録のスペシャリスト としても知られる。

主な掲載媒体

  • 『少女クラブ』表紙・口絵
  • 『少女ブック』挿絵・口絵
  • 『少女フレンド』口絵
  • 『なかよし』付録イラスト
  • 当時の「おまけ冊子」「付録綴じ込み絵本」など多数

特徴

  • 便箋・メモ帳などのステーショナリー
  • 絵物語
  • 透かし絵・パズル・ポスター類
  • おしゃれ着の少女ファッション絵

特に 1960年代の付録は熱狂的なコレクターがおり、近年再評価され続けている。


■ 原画コレクション・所蔵情報

※「書籍ではなく、Webで確認できる公的データ」

  • 昭和館(東京)デジタルアーカイブ
     → 作品・著作物が資料として確認できる
  • 国会図書館データベース
     → 藤井千秋名義の書籍・雑誌掲載情報の検索が可能
  • 美術館図録アーカイブ
     → 近年の展示会図録にて作品掲載を確認

 

藤井千秋は少女誌・童話・児童文学を中心に、昭和期の出版文化の中で数多くの作品を残した。少女画集・児童書の挿絵・雑誌の付録など、多彩な媒体にわたる制作は、当時の少女文化を象徴する存在として今も高く評価されている。ここでは、現在確認できる主要な出版物・作品集を一覧として紹介する。

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